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某メガネ屋で『PC用メガネ』売り出してるよね。ブルーライトが目に悪いからカットしようってやつだね。
それについての考察的な何かです。
PCメガネについて気になってる人は読んでみてもいいと思うよ。でも買った人はむしろ読まない方がいいかもしれないよ。

あのメガネなんだけど、仕組みがどういうものかというと、レンズに黄色い色をつけて眼に良くない青系の色の光を吸収しようって話なんだよね。
…疑問が出てきませんか?

1. 青色の光は本当に眼に悪いのか?
2. レンズに青い光を透過しない効果がどれだけあるのか?

この2点。

まず、1つ目について。
紫外線が強いエネルギーを持っていることはみんな知ってるよね。赤外線もだけど、眼に見えない光、すなわち不可視光というのは大きいエネルギーを持っていたりするよ。日焼けしたり、ぽかぽか暖まったりするから経験的にわかるよね。でもね、PCの画面から出ている光って何色ですか??白だったり、青だったりするかもしれないけど、眼に見えてるよね?眼に見えない画面表示見てる人なんていないよね?

ちょっと光について説明しよう。光のスペクトルはこうなっているよ。

この図は右に行くほど光の波長が長く、左に行くほど短い光のスペクトルを表しているよ。で、人間の眼に見える最も短い波長の光が360~400nmで、最も長い波長は760~830nmであるということが示してある(私が説明のために作った図だから線引いてあるところが正確にその波長の位置ですってわけではないけど、概念としてそのへんに境目があるんだ、と捉えてね)。
その間の範囲が可視光で、外側の暗くなっている(眼に見えないからね)部分は短い方が紫外線(UV)、長い方が赤外線(IR)だよ。ここでPCの青色光と言われているのはおそらく、濃い青から水色に見えるあたりの波長の光だと思われるよ。

眼に見えるような青の光が眼に悪かったら、PCの何倍もの光量の青空のもと生きている人間の眼はおしまいだと思わない?あと、緑色のもの見ると眼にいいってみんな言ってるよね?それと矛盾しないかい?
青と緑の光って言うのは、どっちもいわゆる波長の短い光で、近いスペクトルの光なのだ。青が眼に悪かったら緑もそこそこ悪いはず。赤とか黄色とか…茶色とかのほうが眼にいいってことになるよ。白色もダメだね、すべての波長を含んでいるのが白い光だから、当然青も含んでいるよ。

色が見えるということは、その波長の光が眼に届いているということだ。だから、PCのモニタみたいな発光体でなくても、色が見えている限りその色の光は眼の中に確実に入っているわけだよね。(ちなみに発光物が眼に悪いっていうことには何の根拠も無いよ)。
青々と茂る森を見たら眼に悪い、青空は眼に悪い。白い紙を見るのもあまりよくない。
『PCの青い光が眼に悪い』と言っている人は果たしてこれが正しいと思うのかな?

Wikipedia - 可視光線 からの引用を見てみよう。

可視光線は、通常はヒトの体に害はないが、強い可視光線が目に入ると網膜の火傷の危険性がある。

害がないって言ってるね。ここでいう強い可視光って言うのは、太陽を直接見たりってことだね。なんで網膜が焼けるかって言うと、虫眼鏡で火をつけたことがある人は想像できるだろうけど、眼にはレンズがついていて、その焦点は網膜に合うようになってる。強い光がレンズによって一カ所に集まると、熱を持つというわけだね。色は関係ないね。


次に2つ目。

レンズには青色を通さない仕組みがあるって説明されてるよね。青を通さないってどういうことかわかりますか。目に見える色から青の成分がなくなるってことなんだよね。
視覚障害でまぶしさを強く感じる人に処方される遮光眼鏡というものがある。これにはまぶしさを軽減させるかなり黄色いレンズもある。濃い黄色のレンズを通して見ると、青色がほとんど吸収されるので透過してこない(というか、青の光を通さないからレンズが黄色く見える)。
だから、PCメガネで色がついてるやつが青い光を多少はカットできてるのは事実だと思うよ。その程度はわからないけどね。

青い物っていうのは青の光をいっぱい反射してるものだっていうのは理科で習ったよね?その反射してる青い光を吸収すると、青いところは光の反射が無いのと同じになる。ということは、暗くなる、つまり黒く見えるはずだよね。だから青い光を通さないなら青い物をみると、黒く見えないとおかしい。もっと言えば、青と黒、水色と灰色の区別がつかなくなるはずなんだよ。

うわさのPCメガネが青い物をみて裸眼とほぼ同じように青く見えていたら、それはほとんど青の光をカットできてないってことになる。私は持ってないからわからないけど一体どう見えるのかね、あのメガネは??青色光50%カットって書いてあるけど、青い物が50%暗く見えるのかい?

50%カットできたとして、たかだかPC程度の物から照射されてる量の青色光が50%通らないように気をつけるなんて、仮に青い光が眼に悪いとしても気休めにもならない程度の効果じゃないか?日光とか部屋の照明に含まれる青色光の方が遥かに多いと思うけど。

まあ、もちろん買うなとは言わないです。お洒落なメガネだし、明らかに色がついてるやつは多少は明るさを減らしてくれるかもしれないので、そういう意味での需要に応えられる可能性はある。
良いなと思って、それにその値段だけの価値があると思ったのなら、なんであろうと買う理由はそれで十分だしね。


まあただ、目にいいとか悪いとかって効果とは正直あんまり関係ないんじゃないの?
って思ったよって話でした。



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